明石市障がい者差別解消に向けた取り組みの先進事例を視察

KIMG34638月18,19日、東京・生活者ネットワークとして、地域ネットからの参加22名で、京都市、兵庫県明石市に視察に行きました。

兵庫県明石市役所では、「手話言語を確立するとともに要約筆記・点字・音訳等障がい者のコミュニケーション集団の利用を促進する条例」、「明石市障害に対する配慮を促進し、誰もが安心して暮らせる共生のまちづくり条例」の制定等について、明石市福祉部福祉総務課障がい者施策担当課長 金政玉さん、障がい者・高齢者支援担当課長で弁護士の青木さん他、明石市の施策について泉市長のお話をお聞きしました。

①障がい者、こどもなどの社会的弱者を政策の中心にすることで、共に安心して暮らせるまちへと機運が高まるまちづくりが進められていること。

②合理的配慮について理解していくための工夫として、事業者、障がい者と触れ合う機会のない方、などにもヒアリングし、アンケート、フォーラム、タウンミーティング、参加者の多かったパブコメなど市民からの意見を聞き、理解に努めた努力があった。

③民間や地域への支援助成制度などにより、喫茶店の点字メニューや、筆談ボード、手すりなどの工事費助成などの環境整備によるまちづくりからの理解へのひろがりがあった。

④障害のある当事者の職員採用をはじめ、明石市職員の平等な任用機会を確保し障がい者の自立と社会参加を促進する条例のより、看板だけではない基本的人権を保障し差別のない社会形成がすすめられていることなど。

また、合理的配慮について理解していくための工夫として、事業者、障がい者と触れ合う機会のない方などにもヒアリングし、立場の違う市民から意見を聞き、みんなが暮らしやすい社会になるための条例であるため、その必要性や内容を分かりやすく伝える工夫が伝わってきました。職員と共に人権を第一に、一人ひとりの暮らしに寄り添い、困っていることを共に考えていくことの出来る社会にするために、社会保障制度の充実の必要性を、生活の中の視点から具体的に訴えることも必要だと思いました。

そして、誰もが暮らしやすいまちの実現の向けて、実行性のある施策が展開していることに、大変感銘を受けました。市長の止まらない弾丸トークに、職員の汗の量を想像してしまいましたが、市長が「何を大事にするか」という視点と強いリーダーシップで、まちがいきいきとしていくことを確認できた、大変有意義な視察となりました。