6月の一般質問「演劇教育を通して子どもの生きる力を引き出そう」

先日、10月4日の朝日新聞朝刊の4面、「男女が生きる」初当選 女性地方議員アンケートの記事に、さまざまな経歴を持つ女性議員として取り上げられました。

わたしの前職は、演技指導講師。子役の指導も多く、担当クラスの子がドラマやCMで活躍している姿を見ると、頑張って自分のやりたいことをゲットできたんだ!と嬉しくなります。現在は、中学校演劇部の指導を続けていますが、なかなか時間がとれずにいます。

さて、新聞記事にもふれて頂きました、6月議会での初めての一般質問の内容が以下になります。私のずっと思っていた演劇教育の大切さを、心をこめて発言させていただきました!演劇は、こころやからだを使います。大人にも大切なことです。ご意見ご感想がありましたら、是非お寄せ下さい!

「演劇教育を通して子どもの生きる力を引き出そう」

●子ども達の学びを豊かにする演劇教育を学校に

私は13年間、演劇指導講師として、子どもや親たちと向き合ってきました。また、第六中学校演劇部の外部指導員として7年間、生徒たちと演劇を共に創ってきました。

私自身が中学生の頃、演劇部での活動に打ち込むことで、自分自身が支えられたという経験から、多感な中学生に演劇の面白さを伝えるお手伝いをしたいという思いからでした。

演劇は、こころを動かして想像し、共に創るよろこびを感じ、自分と他者を感じながら認めあい、また自分の感性を発揮できるものです。そんな演劇が、もっと学校教育に入ることを私はずっと願ってきました。そこで、初めての質問に、演劇教育をとり上げました。

●演劇教育とは

演劇教育とは、演劇そのものを教えたり学んだりすることが目的ではなく、演劇の手法を用いて、からだを使って表現する楽しさを実感し、コミュニケーション能力を育んだり、観劇することで心動かされる喜びに出会う教育のことです。

国は、これからの子ども達が国際社会で生き、また学校生活で人間関係を作っていくために、多様なコミュニケーション能力を身につけることが重要としています。そこで、市としては演劇教育をどう捉えているのかを質問しました。

それに対しては、「携帯電話の普及で、直接的な相手とのコミュニケーションがうまく取れない子どもたちが多いなどの、最近の社会的な課題の解決のためにも有効と認識している。演劇的手法を使い、対話や討論、身体的表現を取り入れた授業やアウトリーチ事業、芸術鑑賞を充実させていく」という答弁を得ました。 

 

●せんがわ劇場の事業を学校教育に 

せんがわ劇場のアウトリーチ事業は、劇場から講師を派遣し、小中学校で演劇体験プログラムを実施して、舞台芸術に触れるきっかけを提供するものです。

現在、第七中学校と七中相談学級、国領小学校で導入しているだけなので拡充を求めたところ、「今後小・中学校のみならず、保育園や福祉施設も視野に入れ、事業の充実と指導者育成にも力をいれていく」という答弁でした。また、先生自身も体験することで、演劇教育やアウトリーチの効果を理解できるよう、教員の体験型研修と、さらなるせんがわ劇場の活用を求めて質問を終わりました。

一般質問を通して、これまで感じてきた課題を行政に伝え、改善に向けた一歩を踏み出すことができると実感しました。市民も自治と参画のまちに向けてしっかりと市政をチェックし、関心を持っていくことが大切だと思いました。

 

※一般質問・陳情・厚生委員会の様子は、市ホームページの市議会→「議会中継」→「映像録画を見る」でご覧ください。