アウトリーチ支援者養成研修に参加しました!(主催:一般社団法人コラボ)

2018年4月29日 16時35分 | カテゴリー: 活動報告

JKビジネスや性犯罪に取り込まれてしまう少女等を支援する、『すべての少女に「衣食住」と「関係性」を。少女から搾取しない社会へ』一般社団法人コラボによる、アウトリーチ支援者養成研修に参加してきた。この研修の目的は、中高生たちが夜の街に出る背景を想像し、気持ちに寄り添えるようになるためである。韓国ですでに行われている大型バスを活用し、夜の街をさまよう少女たちのアウトリーチ支援を日本でも始めるため、支援者を養成する研修である。

*日時・2018年3月31〜4月1日

*受講資格・街歩きスタディーツアー経験者

1日目(3月31日)ガイダンス

①自身の印象を知る・・シート記入、ワーク→参加者の一人ひとりに対し,特徴や性格を予想して第一印象を互いに確認し合う。自身がどう見られ,どんな人かを知る。自分の中高生時代がどうだったかを振り返り考える。そこから,話してみたい大人とは?それはなぜか?どうすれば話してくれるかを話し合う。「ちょっと話してもいいかも」がアウトリーチの鍵。第一印象や服装の他、どんな情報を持っているかという実利的な面も重要。

②少女たちの背景と現状を知る・・困った子どもは、困っている子どもであるが,支援につながる前に危険に取り込まれており,衣食住と関係性の貧困が課題である。こちらから出会いに行かなければ出会えない子ども達。日本では女子高生が世容易に騙され売春や搾取労働へ取り込まれていく現実がある。発見・声掛け、つながり、つなぐアウトリーチが必要。暴力・危険につながる以外の選択肢を増やすために、夜の街にバスを拠点として声掛け、食事、支援に繋げるなどのアウトリーチを行い,最終的には自立へつなげる。

③暴力の影響やトラウマについて・・自傷行為など、受けてきた過酷な環境についての理解を深める。

④対等な関係性・・支援するされるという関係性を理解し自覚を持って支援にあたる必要があるため,意識や注意することを学ぶ。変わらなければいけないのは大人の方であると自覚し,安心できる関係性を!

・家出体験ガイダンス・・一人一人違った設定があるため、家出した背景や家庭環境、所持金・スマホの使用可能な環境等違いを共有してから、自由に一晩を過ごす。

⑤家出体験・・実際に街に出て街をさまよう少女たちの気持ちや状況を想像する。ルールとして、警察を見たら(補導されるという設定のため)逃げる、23時以降年齢制限がある店には入れない等いくつの注意点がある。(18時半出発。私の設定は所持金1,000円、スマホありだが使用できず。充電器なし)

2日目(4月1日)

⑥10時、新宿の会議室集合。家出体験振り返り。互いに体験のシェア。。居場所がない,危険がいっぱい,社会が排除しようとしている,お金がない、食べられないひもじさ等

⑦まとめ・・解散

 

感想

まずは,家出したことがなかったのでどこで一夜を過ごせばいいか迷った。ネットカフェは所持金1,000円では入れなかったが,一夜を明かすことの出来るファミレスを探して3件目で5時まで居られることが分かったときには、心から安堵した。また,新宿ではコンビニのトイレが使えないことに驚いた。公衆トイレも夜は鍵がかかる等、調布とは違った事情に驚いた。お金がないと店舗に入れないのでトイレも行けないことが分かり、トイレに行くこともままならないのかと切なくなった。主催者コラボの仁藤さんが高校生の頃は、街中にはちょっと座る場所や階段の踊り場等たむろ出来るところもあったが、今はそういうところには鍵がかかる等減ったそうだ。先日ニュースで知ったのだが,私は実際には見ることはなかったが、オリパラの影響で街の景観を良くするという理由で、あえてアート作品を置き実はホームレスが座ることができないようにスペースが占有されている現状を知った。以前深夜のホームレスの方をカウントする,ストリートカウントのボランテイアに参加した時、高架下で寝ていた方の場所には三角コーンとポールが置かれており人はいなくなっていた。このことからも、社会が困った人を街から排除しているという空気を感じた。家でも街でも居場所がないと感じるその空気は、なんと冷たく心細く感じることだろう。夜のまちをさまよう子どもの多くが大人から傷つけられている経験がある。その大人に再び傷付けられるかもしれないと思ったら、困っていると声を挙げることや相談窓口に行って助けを求めることなど考えも及ばず,自暴自棄になり諦めたくなってしまうことは容易に想像が出来る。さらに、お腹が空くと、おにぎり1個でもオジサンに買われてもいいかな、と思うかもしれないと想像した。所持金もなく、空腹に耐えられないほどの困窮状態では、「減るもんじゃない」からいいかと自暴自棄になるかもしれないと想像し,最近はあまり聞かなれなくなった言葉「ひもじい思い」はさぞ辛いだろうと思った。寂しさやひもじさを解消させてくれて、優しい言葉をかけるのは性をお金で買うオジサンだけであるという現実は,人間として恥ずべき行為であり,そんな大人としか出会えない彼らに対して大人として心から申し訳ないし悔しいと思う。孤立するという「関係性の貧困」も、支援するべき重大な課題であるといえる。

ちなみに、他の参加者は全員家に帰っていた。私もファミレスがダメなら終電で帰ろうと思っていたが、新宿で一夜を明かすことなど滅多にないため、貴重な体験になった。深夜でも昼間のように明るい新宿には人は沢山いるのだが、自分には関心がない大都会を居場所にせざるを得ない孤独を実感するという家出の疑似体験をできたことは良い機会となった。

この体験を通し,アウトリーチの必要性が身に染みて分かった。主催したコラボでは、9月からバスを活用したアウトリーチ型の支援を開始する準備を進めているということなので、是非支援者になりたいと考えている。